こんにちはネコタスです。
今回は約3年間前に購入したParaboot(パラブーツ)のシャンボードのエイジングについてご紹介できればと思います。
主に雨の日用として購入した靴なので、もっぱら雨に濡れてきた3年間でした。ゆえに雨染みができてしまっていたり少し革が乾燥してしまっていたり、色が抜けてしまってきたりしています。
それがまたカッコ良くもあるんですが、ぜひ実際の靴の様子とともにご紹介できればと思います。
シャンボードとは
パラブーツを代表するモデルの1つであり、代表的なUチップのデザインの靴です。アッパー(革)にはリスレザーというオイルを染み込ませた革が使用されており、雨にも強い革となっています。
また製法もノルヴェイジャン製法ということで堅牢で雨にも強い製法となっています。
そしてソールもラバー(TEX SOLE)となっているため、まさに雨の日用にぴったりな靴となっています。
私が購入したのはまさに下の画像にあるCAFEという少し赤みがかったブラウン色のものです。
- 品番:710707
- モデル:CHAMBORD
- 色:CAFE
- 素材:アッパー 牛革/底材 ゴム
- 製法:ノルヴェイジャン製法
- ソール:TEX SOLE
- 原産国:フランス
雨染みができてしまったシャンボード
そんなわけでがしがし雨の日も履いていたのですが、最近かなり染みが目立つようになってきてしまいました。
以下の写真はつい先日大雨に降られてまだケアをしていない状態の汚れがひどい箇所の写真です。
白い汚れの先(先端側)に黒い染みがあるかと思います(少しわかりにくく申し訳ありません…)
実は結構前から染みがあったのは知っていたのですが、結構最近気になるようになってきました。
もちろん普段からケアはしているのですが、雨の日用ということで過酷な状況下だとまあしょうがないですね。
簡単にケアをしてみる
普段はしっかり乾かした後にクリーナーとクリーム(主にサフィールのクレム)でケアをしているのですが、今回は染みを抜くためにサドルソープを使って簡単に水洗いもしてみようと思いました。
普段シャンボードに使っているクリームとサドルソープは以下のものです。
ちょっと写真が残っていないのですが、染みがついている先端部分のみ水で濡らしてサドルソープで洗っていきます。あまり強く擦りすぎると革を痛めてしまうので優しく洗います。
何回か洗ったら最後はサドルソープの泡が残っている状態で拭き取ります。サドルソープには保湿効果があるためです。
洗い終わって濡れている状態がこちらです。
怖かったので少し控えめに洗いましたが、革が濡れたことで綺麗になったかと思っていました。
思っていましたが…乾いてみると…
革が乾燥してむしろ少し悪化してしまったような気がします。
悔しかったので再度チャレンジしようかと思いましたが、あまりやりすぎると革を本当に痛めてしまうので今回は諦めました。
というか水に濡らして取れない時点で単純な水分による染みではなく、油分などの汚れの可能性があります。
というわけで、色付きのクリーム(上でご紹介したクレム)を使ってぼやかしていきます。
しっかりめにクリームを塗った状態がこちらです。
最後に鏡面磨きをして仕上げる
せっかくなので最後に鏡面磨きをしてみました。
シャンボードはUチップであまりゴリゴリに光らせるのが個人的に適切ではないと思っているので、少し控えめに仕上げます。
一眼で撮っているので綺麗に見えるのもありますが、やはりワックスを塗る前と後ではかなり印象が違いますね。
今回気になっていた染みの部分が以下の写真です。染みは全然落ちてないですね笑
ただ、全然気になる染みではないと思いますし、むしろこれはこれでカッコ良いかもしれません。
ワックスは水をはじく効果もあるので後ろにも軽く塗っています。
「鏡面」というほど光っていませんが、実物をみるとかなりカッコ良く控えめに光ってくれています。
まとめ
革靴のジレンマ
いかがだったでしょうか。
最近の日本は雨が多い気がしています。そして雨予報の日はだいたいパラブーツを履いていたので、履いている回数が多い&雨に降られていることもあり、3年の割にはかなりエイジングが進んできている感じがします。
もちろん今回のように染みだったり気になる部分はいくつか出てくるものですが…今回改めて思ったことは、「やはり革靴は履いてナンボだ」ということです。
高い靴になればなるほど履くのが基本的には億劫になってしまうものだと思います。しかし高い革靴ほど革質も良く修理もできる製法だったりするので実は堅牢なわけです。そして何より革の醍醐味である「エイジング」はやはり履きこまないと絶対に得られないのです。
私はこの、高い靴になればなるほど堅牢なのに履けなくなってしまうことを
「革靴のジレンマ」
と呼んでいます笑
ぜひ皆さまには革靴のジレンマを抜け出して、ガシガシ革靴を履いて、そしてその分しっかりとケア(ここが重要)をして、素晴らしいエイジングを楽しんでほしいなと思っています。
最後に素敵なオチが…
そんなこんなで磨いたシャンボードをつい先日の雨の日かつ飲み会に履いて行った帰りの出来事です。
友達と楽しく歩いていたそのとき…
「ガリッ」
そう、道のコンクリートの出っ張りに思いっきり革靴をぶつけてしまったのです。
そんな革靴の状態がこちら
豪快に傷がついてしまいました笑
これだけ頑張ってケアをして意気揚々と履いていった日に限って…
まあ人生なんてこんなものですね。こういう傷もまた素敵なエイジングの1つだと思って末長く付き合っていきたいと思います。
※帰宅後クリームを塗ることで傷は全然目立たなくなりましたとさ。